初心者講座

エアブラシ・調整

エアブラシを購入しても最初はどういう設定をすればいいかわからないと思います。
そこで各部の機能などの説明です。
設定のポイントは「エアブラシの調整」「コンプレッサーの圧力」「塗料の濃度」の3つです。
これらが上手くかみ合わないとキレイな塗装は難しいのです。
ムラになったり塗装面がツブツブになるのはこれらが上手く設定されていないからです。



エアブラシの調整


エアブラシのノズル写真 エアブラシのノズル写真
エアブラシはノズルとニードルの隙間を変えることで吹き出す塗料の量が変わります。
写真のように先端のニードルが前後することで塗料が流れ込み、
ノズルとの間に隙間が出来て、塗料が噴出されます。


エアブラシの写真

  ダブルアクションタイプ
  のエアブラシです。

1・ボタンを押すと、その下のエアが出るボタンが押されるのでエアが出ます。
2・ボタンを引くとニードルが下がりノズルとの間に隙間が出来るので塗料が出ます。

ダブルアクションタイプではボタンを引くことでニードルをスライドさせるので、
吹きながら塗料の量の調整ができます。
オールマイティに使えるタイプなのでこれが一番おススメです。

シングルアクションタイプでは2のスライド機能がないので
吹きながらの塗料の微調整は難しいのです。
塗料の量の調整はエアブラシ後部やボディーにあるダイヤルを回すことで調整します。
塗装中はエア圧のみの調整と考えた方がいいです。
値段が比較的安価なものも多いので、
吹きながらの塗料の量の調整が必要ない塗装専用であれば
こちらのほうがいいかもしれません。

トリガータイプはトリガーを引くことでエアのボタンとニードルが連動して動きます。
エア圧の調整はしやすそうですが個別で可動しないので
繊細なタッチの塗装は難しような気がします。
とはいえ、トリガーなので使い勝手は一番いいと思います。


ニードルアジャスターの写真

 ニードルアジャスター。

 塗料をあまり出したくないときに
 使います。

これはダブルアクションタイプのニードルアジャスター。
ニードルのスライド量を制限することで塗料の量を制限します。
ここを回すとニードルの動く幅が少なくなるのです。
エア圧を下げての細吹きなどのときにはこれで調整します。

特に繊細なタッチのグラデーション塗装には必須の機能なので
これがあるかないかで仕上がりに大きな差がでます。
グラデーション塗装をメインとするならばコレがあるエアブラシを選択しましょう。

シングルアクションタイプではここはニードル開度になります。
ここで塗料の量の調整をします。
いったん適切な量の調整をすれば、後はエア圧のみに集中できるので
ベタ塗り塗装ならばこちらでも問題ないと思います。

エアブラシの使い方としてはこれぐらい覚えておけばなんとかなります。



コンプレッサーの圧力


レギュレータの写真

 エア圧の調整は
 このネジみたいなダイヤル
 (名前不明)で調整します。

エアの圧力調整はエアブラシのボタンの押し加減でも調整できますが、
ボタンの押すストロークが少なくて繊細な圧力調整は難しいのです。
そこでエア圧の調整はコップレッサーのレギュレーターにあるダイヤルで
調整することになります。


レギュレーターの写真

 このメーターを見ながら調整。

ダイヤルでメーターの表示を見ながら自分に必要なエア圧を調整します。
塗装の方法やパーツの種類により必要なエア圧は変わりますので
正解の圧力数値というものは存在しません。
ここら辺は自分の塗装スタイルなどで変わってきます。

他にもエアブラシなどにエア圧調整のダイヤルが付いていたりするものも
ありますが、エアの圧力調整は基本的にこのダイヤルの調整がメインとなります。

大まかな基準として
大きな面の塗装でエアの圧力が必要なときはこのメーターを見ながら圧力を高め、
小さなパーツなどで圧力の必要ない場合は弱くすると考えれば分かりやすいかと思います。

なお、使っているとレギュレーターの容器に水が溜まってくるので、こまめに捨てること。
錆の原因になります。



塗料の濃度調整。


塗料の写真

 使い終わった容器などに
 塗料を入れて
 うすめ液で薄めます。

 撮影用なのでうすめ液の蓋は
 開けてないです。新品だし。

ビン入りの塗料はそのままでは濃度が高すぎてエアブラシでは使えません。←重要!

筆でも塗れるように設定されているのでエアブラシには濃度が高すぎるのです。
うすめ液で薄めて初めてエアブラシで使えるようになります。

新品の塗料のビンに直接うすめ液を入れると満タンにしても薄めきれません。←これも!

使い切って余った容器などに必要な量の塗料を入れて、
そこにうすめ液を注いで薄めて使います。


塗料を薄める目安にメーカーから発表されている濃度の参考値を載せておきます。


Mr・カラー  ・塗料1に対してうすめ液1~2
タミヤエナメル塗料  ・塗料1に対して1~1.5
タミヤアクリル塗料  ・塗料1に対して0~0.5
水性ホビーカラー  ・薄めずそのまま。


となっています。 これはあくまで参考値です。

塗料はたとえ蓋をしっかり締めていてもわずかに揮発することがあります。
極端な話、ビンごとに濃度は変わって、すべて同じ濃度というわけにはいかないのです。
それに塗装の好みやキットの内容によっても塗装のやり方は変わってきます。
またコンプレッサーやエアブラシによっても変わってきます。

管理人のようにエア圧の低めのコンプレッサーとノズル径の小さいエアブラシで
グラデーション塗装に特化したようなスタイルだと
塗料濃度をかなり薄くしないといけません。
逆に車などの面の大きい塗装がメインだと、コンプレッサーも圧力の高いもので
エアブラシの口径も大き目のほうがいいので
管理人ぐらい塗料が薄ければ、塗装は難しいです。

また、下地の塗料とグラデーションの塗料でも濃度は変わってきます。

これらが絡み合うので、塗料濃度はこれが正解という答えはないのです。

同時にエアブラシやコンプレッサーの設定や調整もこれが正解という答えはありません。
自分で試行錯誤して、「エアブラシの調整」「コンプレッサーの圧力」「塗料の濃度」の
これらを自分の条件に合った設定を自分でするしかありません。
あとは経験です。

塗料が糸を引いたり塗装面がツブツブになる場合は塗料濃度が高すぎるからです。
もっと薄めないとダメです。
また、薄めすぎると塗料が乗りません。




塗料をエアブラシのカップに入れてから濃度が高すぎた場合の対処法です。
あまりおススメできませんが。

塗料のうがいの写真

 洗浄でやったうがいです。

 

エアブラシのカップに塗料を入れてしまってから濃度が高いと気が付いた場合は
うすめ液をカップに直接つぎ足してカップの中で濃度を薄めます。
そして洗浄で書いた「うがい」をさせます。
これでカップの中の塗料が撹拌され濃度が平均化されます。





塗料を見ただけでは濃度は分かりにくいので、自分なりの目安を覚えておくといいです。

エアブラシを使っている写真

管理人の場合は新聞紙などに試し吹きをして塗料の濃度、エア圧が適切か判断します。
ダメな場合は再調整。

今までの経験でこれで適切かどうか大体分かります。

なお、エアブラシ塗装はノズル先端に溜まった塗料が一気に噴き出すこともあるので
たとえ濃度が適切でもいきなりパーツに向けちゃダメです。



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