缶スプレー塗装
エアブラシを持っていない場合で、キレイに塗装しようとすると
缶スプレーでの塗装になります。
利点は、非常に手軽で、筆で塗るよりも均一で薄くキレイな面塗装が出来ることです。
高い圧力で広い面を均一に塗装することができます。
欠点は、色の調合が出来ない事と、圧の調整が出来ないので微妙な塗装は出来ません。
基本的にベタ塗り専用。グラデーションはムリです。
それに小さなパーツを塗装しようとすると壮大なムダが出るとこですかね。
残念ながら塗装用の缶スプレーは持っていないのでレジン用のサーフェイサーで実践です。
これも缶スプレーですし、 まぁ、似たようなものということで。
缶スプレーを使う場合は、使う前によく振ること。
塗料が中で分離しているので、撹拌してやらないといけません。
悪い例。
一挙に塗料が噴き出すので、パーツとの距離が近かったり、
動かしながら塗装しないと写真のように悲惨な結果になります。
こうなった場合は、うすめ液などで拭き取るか、乾燥してからヤスリで削り落とします。
塗装するときのコツは、
パーツの外から吹き始め、そのまま缶を、サッと素早く平行移動しながら塗装します。
エアブラシ同様、いきなりパーツに向けて吹くのは厳禁。
初動はパーツの無いところから。
距離は20センチ前後。
大きなパーツで入り組んだ部分があれば、そこだけ先に軽く吹いておいた方がいい場合もあります。
ただし、
同じ個所を吹き続けるのはダメです。常に動かしながら塗装します。
これは1回目の塗装をしたところ。
写真のように最初は下が透けるくらい軽く塗装します。
いきなり完成させようとすると、塗料が垂れたり、ムラになったりして失敗することがあるので
ムリをしない方がいいです。
このまましっかり乾燥させます。
これで次の塗料の乗りが良くなります。
まぁ、ほんとは下地にサーフェイサーを吹いてから塗装するのですけど。
そもそもコレがサーフェイサーなんですけどね。
細かいことは気にしない。
また、
入り組んだ部分で缶スプレーでは塗料が乗りにくいところは
写真のように、その部分を先に筆で塗装しておくという手もあります。
筆ムラが出るので、この手はあまり目立つ部分では使えませんが。
これは3回同じように吹き重ねたところ。
平坦なパーツなら2回ぐらいでキレイに塗装できます。
塗装は重ねれば重ねるだけ表面が梨地のツブツブになっていくので注意。
ガンプラのような兵器でツヤ消しで仕上げる場合はこれでもOKです。
この後、スミ入れして、シールを貼って、ツヤ消しでトップコートすれば完成。
カーモデルなどのように光沢で塗装面が重要なモデルの場合や、
ガンプラでも塗装を重視するのであればもうひと手間かける必要があります。
これは、それにクリアーを厚く吹いたところ。
クリアーを厚く吹くことにより塗装面を滑らかにします。
複雑な形のパーツの面塗装だと一度でクリアーを厚くしようとすると
表面張力でパーツの端部分に塗料が溜まり塗装面が波打ちます。
ガンプラなどだと、なるべくパーツが平坦になるように2度くらいに分けて
クリアーを吹いた方がいいです。
これでザラつきが抑えられて塗装面が少し滑らかになりました。
とはいえ、梨地にクリアーを吹いているので表面が波打ちになっています。
これは、分かりやすくするためにエアブラシを使って同じ色で塗装した同じパーツ。
左がサーフェイサーの上に普通に塗装したもの。
右がそれにクリアーを厚く吹いて1000番のヤスリで軽く削って表面を慣らした後、
もう一度クリアーを吹いて、コンパウンドで磨いたもの。
同じ塗料でもこれだけ変わります。
カーモデルのような塗装が重要なモデルならこれぐらいはしたいところ。
シナンジュはコンパウンドで磨いていないだけで、これぐらいの塗装。
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