初心者講座

チッピング

チッピングとはウェザリングの一種で、塗装の剥がれを表現する技法で、
剥げチョロ塗装とも言われています。


パーツ写真
通常はこのように、筆を使ってシルバーなどで剥がれを書き込んでいきます。
しかし、この方法は手間で難しく、上手く塗装しないと自然な感じになりません。
慣れないと嘘っぽくなります。
そこで、簡単で自然な感じのチッピングの方法です。

パーツ写真
必要な塗料はこの2種。
Mr・カラーのシルバーとMr・メタルカラーのクロームシルバーです。
以前、レッドミラージュの制作記だったかな?メタルカラーの特性をやったと思います。
その時、この塗料の特殊な使い方の話ををしましたが、今回はそれの実践。


パーツ写真
まずはシルバーで塗装。
しっかり塗装します。


パーツ写真
その上からMr・メタルカラーのクロームシルバーで塗装します。
これもしっかり塗装。厚いぐらいがいいです。
この塗料は乾燥後に磨くと金属の質感が出るという、少し特殊な塗料です。

塗料というよりも粉と言ったほうがよく、粉を吹き付けてそれを磨くと考えるといいと思います。
女性のファウンデーションを塗るみたいな感じ。
粉という性質上、塗料の被膜が非常に弱いのでその弱点を利用します。


パーツ写真
乾燥後、普通の塗料でその上から塗装します。
今回はガンダムカラーのMSディープグリーンで塗装。
実戦同様ツヤ消しで光沢を整えています。
これで下から「シルバー」「クロームシルバー」「ディープグリーン」「ツヤ消し」の
順番になったわけです。
要するに、シルバーとディープグリーンの間に、被膜の非常に弱いメタルカラーを挟むわけです。
コレが大事。
これでシルバーより上の塗装がメタルカラーのおかげで非常に弱くなります。


パーツ写真
ここでセロテープの登場。
これは百均で買ったもの。


パーツ写真
セロテープを指で持ち、パーツの角部分で軽くペタペタします。
そうすることで、被膜の弱いシルバーより上の塗装がセロテープに持って行かれるので
写真のように 塗装が剥げていきます。
絶対にベッタリ貼ってはダメです。
角以外もダメ。
セロテープの粘着力は高いのでゴッソリ剥げます。
あくまで角部分のみ軽くペタペタ。


パーツ写真
面部分ベッタリ貼った結果。
こうなるとやり直しになります。

パーツ写真
これが一通り角をペタペタした結果。
セロテープでペタペタする最大の理由が自然に塗装が剥がれるという点。
わざとらしさを防ぐわけです。


パーツ写真
その後、ナイフをカンナ掛けの感じで必要な部分を軽くなぞります。
あくまで軽くです。
強くすると一番下のシルバーまで削れてしまいます。
ト・ト・・って感じ。
これでシルバーより上の塗料が簡単に剥げていきます。
こうすることで、「自然な剥がれ」+「自分の好みの剥がれ」ができるわけです。


パーツ写真
完成した写真。
ナイフを立てたりして軽く引っかくと石などが当たって塗装が剥げたような感じも出せます。
実際に塗装を剥ぐので、書き込むよりもリアルになりますし、なにより簡単。
セロテープでランダムに剥がしているので不自然さも防げます。

まぁ欠点もありますが。
被膜が弱いので、あまり頻繁にポージングさせると爪などが当たったりパーツどうしが擦れて
だんだんチッピングが多くなっていくんですよね。
まぁ、より自然に剥がれるのでそれがリアルでもあるんですけど。



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