筆で綺麗に塗る
基本的に筆は、エアブラシや缶スプレーでは難しい部分の塗装や表現に使います。
スミ入れ、ウェザリングやドライブラシといった筆ならではの塗装表現ができるので
使う頻度は意外と高いです。
しかし、あまり面塗装には向きません。
プラは紙と違って塗料が染み込まないのでどうしても筆ムラができてしまいます。
とはいえ、缶スプレーでは不可能な塗料の調合が出来るという利点もあります。
そこで、缶スプレーでは塗料の色が無い場合や、自分で調合した塗料を使いたい場合の
筆を使った面塗装の実践です。
今回は下地に缶スプレーのサーフェイサーを吹いています。
筆塗りでも下地にサーフェイサーがあるほうが塗料の伸びが良くなるので滑らかに塗装でき、
透けないのでプラ地に影響されなくなります。
ただし、しっかり乾燥させないとサーフェイサーが溶けて混ざるので注意。
それに、かなり手早く塗装しないとダメです。
慣れないうちはサーフェイサーは吹かない方がいいと思います。
塗料を
うすめ液で適切な濃度に溶いて使います。
今回はタミヤカラーのアクリル塗料の「フラットレッド」を使用。
まずは、いらないパーツなどで塗料の濃度が適切か試し塗りをします。
大事なのは波打たない濃度です。
塗料が濃いと筆跡が波のように残ります。こうなるとキレイな塗装は難しいです。
重ね塗りをするので少し薄くても大丈夫。
筆は平筆で一方に向かって一筆で。
筆を 何度も往復させたり、方向がマチマチではムラになりやすいです。
なるべく同方向に塗っていきます。
これが一回目の塗装。
写真を見れば分かるように縦に塗っていきました。
塗料が薄いように感じますが、最初はこれぐらいで十分。
重要なのは筆跡で波打たないことなので。
まだ、この段階で透けるのはしかたありません。
この状態でしっかり乾燥させます。
乾燥が足りないと重ね塗りをしたときに下の塗料が溶けてきます。
しっかり乾燥させた後、もう一度同じように塗ります。
これが2回目の塗装。
かなり下地のサーフェイサーが分からなくなってきました。
このまま乾燥させます。
3回目は方向を90度かえて横に塗ります。
こうすることで、筆ムラもかなり分からなくなってきます。
これで、また乾燥させます。
4回目は、また90度変えて縦に塗ります。これで完成。
少し筆ムラはありますが、筆だけでもこれぐらいは塗装可能。
今回はアクリル塗料を使いましたが、
同じタミヤのエナメル塗料なら伸びが良いので、もっと筆ムラを抑えられます。
ただし、筆塗りでは、エアブラシや缶スプレー塗装と違い塗装が厚くなってしまいます。
おかげで、浅い溝などが埋まってしまうのです。
コレが筆塗り最大の欠点。
筆塗りでの面塗装の場合はスジがあるパーツには向きません。
どうしても塗装したい場合はスジをかなり深くしてやる必要があります。
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