ドライデカールの貼り方
ドライデカールは、透明のシートの裏面に図柄が印刷されていて、
その図柄にノリが付着しているシールです。
このノリは通常の状態では乾いていてそれほど粘着力はありませんが、
圧力を加えると粘着力が出てくるので、シートの表側から擦りつけて
圧力を加えパーツに図柄を移します。
写真はガンダムデカール。
ナイフで切り取って使います。
貼り方ですが、デカールをパーツに置いて位置を決めてから
セロテープで固定するという方法が一般だと思いますが、あまり良い方法とは思えません。
位置を決めるときにピンセットで無駄にキズを付けたり、
位置を決めても、セロテープで固定するときに動いたりすることがあるからです。
そのため、シートから切り取るときに写真のようにセロテープを貼り、
このまま貼り付けた方が失敗が少ないです。
持ちシロができるのでピンセットでデカールを掴む必要がなくなります。
貼りたい位置が決まったら、片側の一点を押さえて固定して反対側を動かして調整。
位置が決まったらペタッと。
大事なのはポイントとなる部分(地面とか他のシールとかキットの線部分とか)と
並行に貼ることです。
その部分専用のシールでもない限り、多少の位置のズレはそれほど目立ちませんが、
角度の違いはけっこう目立ちます。
位置よりも角度を重視するほうが大事。
このようにマスキングテープを使って位置を決める方法もあります。
マスキングテープのラインに合わせればいいのでミスしにくいです。
位置を固定したらシートの上から擦ります。
擦る道具は先端が適度に丸みを帯びたものなら何でもいいです。
写真は古くてインクの出にくくなった先端の大きなボールペンです。
先端がボールでコロコロ転がるので無用なキズを防げて気に入っています。
擦っていくと、このように図柄の色が変わっていきます。
色が変わったということは、シートから図柄が外れてパーツに移ったということです。
ここで要注意。
一挙に全体的に擦ると図柄が千切れる場合があります。
図のようにパーツは完全に平坦とは限りません。
丸みを帯びていたり、ヒケで微妙な凹みがあったりすることがあります。
デカールの印刷されているシートは以外と硬いので、
いくらテープで止めていても元の真っ直ぐに戻ろうとします。
そのときパーツに移った部分とシートにまだ残っている部分で切れてしまうことがあるんです。
ドライデカールはこれでけっこう失敗した経験があります。
シナンジュの白のラインもこれで失敗しましたし。
あんな複雑な曲面にシートの硬いドライデカールなんか貼れるわけがないです。ぶー
そのため、擦るときは一方の端から。
そして徐々に移動して反対側の端に向かっていくようにします。
いきなり、ど真ん中から縦横無尽に擦っちゃダメです。
完全に図柄の色が変わって、パーツに全部移れば自由に擦っても大丈夫。
擦り残しのないように確認。
特に細かな部分は移りにくいので念には念をいれるぐらいでちょうどいいです。
ゆっくりとセロテープとシートを取ります。
ビッと勢いよく取ってはダメです。
セロテープはマスキングテープよりも粘着力が高いので
下手をすると塗装まで剥げてしまいます。
ここで塗装が剥げてしまうと取り返しのつかないことになりますから。
擦りすぎたせいか、少しシートのノリまでパーツに移ってしまいました。
こういうときは、水を含ませた綿棒などでノリを拭き取ります。
図柄部分はあまり力をいれないように。
これで完成。
キット付属のドライデカールは予備がない場合が多いので、取扱いは慎重に。
図柄の移りが悪くて浮いていたりする場合は、
キットのビニール袋を使ってその上から擦り直したり、
写真のようにセロテープを二つ折りにして引っ付かないようにして擦り直します。
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