補修・塗装が剥げてしまった場合の対処
塗装が剥げてしまったり、キズが付いたときの対処方です。
塗装が剥げてしまった場合に、シールまで貼ってある、こういうパーツを
全部塗装し直すのは大変です。
問題のある所だけの部分塗装だけで済ましたいところです。
ただし、単に塗装しただけではダメです。
塗料は微妙に厚みがあり、この上からそのまま塗装しても、剥げた所が凹みになって残ります。
いくら色合いを合わせても、この凹みは意外と目立つんです。
これを何とかしない限りキレイな補修は無理なのです。
そこで、綺麗に補修する方法ですが、
基本的な考えはシールの段差を消す方法と同じ。
盛って削ります。
最も簡単な方法が図のように同じ色の塗料で凹みを埋めてしまうことです。
筆を使えばピンポイントで塗装でき、削ってしまうので筆ムラも関係無くなります。
初心者講座「筆で綺麗に塗る2」参照。
ただし、これはケースバイケース的なところがあり、方法もいくつかあります。
下地のサーフェイサーが残っている場合とそうでない場合でも変わります。
出来る限り色合いを合わせないといけませんし、
どのような方法で凹みを埋めるかはその時の状況次第。
何で埋めるにしても削るという作業が必要不可欠で、上手く削らないと
無事なところの塗料まで剥いでしまいます。
今回はレジン素材でサーフェイサーまで剥げています。
レジンは塗料の乗りが悪く、そのまま塗料で埋めてしまうというわけにもいきません。
専用サーフェイサーは必須です。
かと言って、これだけの部分だけにサーフェイサーを塗って塗装は厳しいです。
そこで、別の方法を取ります。
写真は、サーフェイサープライマーをうすめ液で薄めたものに塗料を加えたものです。
サーフェイサープライマーは、言わば溶きパテなのでレジンへの食いつきが良く、
塗料の乗りも悪くないです。
これに塗料を混ぜて、塗りたい部分の色と似たような色にして埋めることにしました。
いわば、サーフェイサーと下地を兼ねたものです。
これを塗装の剥げた部分に筆で塗って、それを削って塗装面を平坦にして、
その上からさらにエアブラシで塗装します。
これは、補修し終えたパーツ。
グラデーション塗装なのでマスキングは面やパネルラインが基本になります。
色合いがズレないような部分でのマスキングです。
制作記Ex-Sガンダム35ページ「テクスチャっぽい塗り分け」参照。
マスキングゾルはシールに塗料が掛かるのを防ぐためのもの。
全面塗装するわけではないので、それほどしっかりしたマスキングでなくても大丈夫。
凹みを埋めた所をエアブラシで塗装して、そこから周囲をグラデーションでボカしていきます。
下地変わりのサーフェイサープライマーを塗面と似たような色にしているので
それほど色合が大きく変わるということもないハズです。
これが、色合いを合わせたサーフェイサープライマーを筆で塗ったところ。
色合いは合わせていますが筆で盛っているので凸凹しています。
これをヤスリで削って周囲と同じように平坦に修正。
削ったら、シール部分をマスキングゾルでマスキングして、
なるべくシール部分には塗料が掛からないように、修正した部分をエアブラシで再塗装します。
ゾルでマスキングするので少しぐらいの塗料の掛かりは問題ありません。
ベタ塗りならマスキングしたシールの背後の色と色合いが変わることもないので
塗料が掛かっても別に問題ないです。
グラデーションの場合のみ注意。
これが完成したパーツ。
上手く修正すれば、このような場合でも、ほとんど分からないレベルまで修正可能です。
時間さえ掛ければ、元通りと変わらないぐらいにすることも出来ますが、
手間との兼ね合いでどこまで補修するかですね。
さすがに、完璧に元通りは大変です。
ある程度は妥協してもいいと思います。
この場合はパーツが欠けて塗装が剥げています。
まずは欠けた所をパテで補修。
こんな感じ。
それをヤスリで削って平坦に。
塗料が剥げている部分は溶きパテを塗って削って平坦に。
そして同じように修正。
最後にツヤ消しでツヤの調整をします。
これが修正して完成した写真。
こんな感じ。
工夫と手間次第で大抵のことは何とかなります。
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