マスキング・ゾル
マスキング・ゾルは粘度の高い液状で、筆で塗るタイプのマスキング材です。
マスキングテープでは困難な部分のマスキングに使います。
写真はガンダム系のセンサー部分を塗装しています。
このような部分をマスキングするにはマスキングテープでは難しいです。
そこで登場するのがコレ。
マスキング・ゾル。
写真のように筆で使います。
乾燥するとペロンと剥げるようになります。
ただし、すぐに乾燥が始まるので一度に多く出してしまうと無駄になります。
ここは少量ずつ取り出して使っていきます。
筆をコレに使ってしまうともう塗料用には使えなくなるので
この筆はマスキング・ゾル専用と割り切る必要があります。
なお、マスキング・ゾルの蓋の裏にも、蓋と一体型の筆モドキが付いていますが
使いやすいとは言えず、マスキング・ゾルを少量ずつビンから取り出す専用という感じです。
マスキングしたい部分にマスキング・ゾルを塗っていきます。
乾燥する前ならば拭き取れるので、ゾルのハミ出した部分は修整できます。
ただし、非常に乾燥が速いので、手早くしないと必要な部分のゾルまで剥げてしまいます。
ゾルを使用する場合は、いかに手早くするかが勝負の分かれ目。
一見便利に見えるマスキング・ゾルですが、実は致命的な欠点もあります。
このように、ゾルを取るときに必要な部分の塗料まで一緒に剥げてしまいます。
マスキングテープと違って、塗り分けする部分との塗装の境界に塗料の切れ目(段差)
ができないので、ゾルを取るときに必要な部分の塗料も一緒に剥げてしまい、
キレイなラインにならないのです。
これはもう液体という性質上どうしようもありません。
ゾルがあまりマスキングのメインに使われないのも、
この、どうにもならない欠点があるからだと思います。
そこで、ナイフなどで塗料とゾルの境界に切れ込みを入れてやります。
写真下はネイルアート用の極小ナイフです。
先端についているのがナイフで、コレが360度クルクル回転するようになっています。
ようするに、風見鶏の要領で進行方向にナイフが向くのです。
小さな曲面をカットする用(♡とか○とか)
このようなナイフを駆使してゾルとの境界の塗料に切れ込みを入れて強引にラインを調整します。
こんな感じ。
あまり力を入れると下の塗料まで切ってしまうので、あくまでソフトに。
上の塗料に切れ込みさえ入ればいいだけなので。
ナイフの刃は必ず新品を。
最後にスミ入れして完成。
マスキング境界上の些細なミス部分ならスミ入れで誤魔化せます。
これも同じ。
センサー部分にゾルを詰めてマスキング。
こっちは普通のデザインナイフを使っています。
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